富士山はヨウガンス
熔岩研究所

■遠赤外線パワー
おいしい?溶岩 (1)
フミ ねえ見て。ステーキよ。
キミ やったー、バーベキューだ。
博士 さあ、ステーキを食べながらの実験を始めよう。
キミ それでどんな実験?
博士 まずステーキを網焼き、鉄板焼、溶岩プレート焼きで食べ比べてみたまえ。ちな みに加熱方法はガスコンロだぞ。
ナオ 溶岩プレートっていわゆる石焼きの溶岩バージョンといったところね。それじゃ あ実験開始。いただきまーす!
キミ 網焼きは表面が焦げてるのに内側はナマ焼けで冷たいまま。なんだか絶妙な気持 ち悪さを醸し出している。フム、フム。
ナオ かといって焼きすぎるとこんどはパサパサそてなんだか味気ないね。
フミ 鉄板焼はおいしいんだけどすぐに固くなってなんだかうまみが徐々に抜け出てい くみたい。
ナオ それに比べて溶岩プレート焼きはジューシーで肉のうまみが凝縮されてる感じが する。何が違うんだろう?
博士 味の違いにはワケがある。たとえばフランス料理のシェ フがステーキを焼くのに何に一番気を使うと思う。
フミ それ聞いたことあるわ。肉の風味を逃がさないコトじゃ ない?
博士 そのとおり。風味や味のモトである肉汁をいかに肉のな かにとじこめるかということが大切なのだ。
ナオ それじゃあ網焼きみたいにガスの強火で直接に焼いたら 肉汁を捨ててるようなものね。
博士 もったいない話だのー。ちなみに鉄板焼は火加減や焼く 手順をうまく調節しないとこれまた肉汁を逃がしてしま う。だから高級ステーキレストランと家で食べるステー キの味があれだけ違うのは肉質の違い以上に焼き方の技 の差だったのだな。