富士山はヨウガンス
熔岩研究所

■遠赤外線パワー
血行をよくする遠赤外線 (2)
キミ なんとなくわかるけど、その遠赤外線とぽっかぽかがどう関係あるわけ?
博士 それを説明する前に熱の伝わり方を知ってもらいたい。熱の伝達には3つの方法 がある。「伝導」「対流」「放射」だ。ひとつ目は伝導。銅など金属の棒を持って反 対側を熱すると、そのうち熱してない手の部分も熱くなってくる。これは熱が銅 を伝わってくるから。つまり伝導だ。
キミ それよくやるわ。焼き肉屋で鉄箸を鉄板に乗せっぱなしにしたりして。
博士 ふたつ目は対流。これはヤカンで湯をわかす原理。ヤカンを火にかけると、温め られた湯は上層部へとのぼり、冷たい水は下層部へとおりてくる。これが繰り返 されやがて湯は沸騰する。これが対流だ。
フミ それはお風呂もそうね。上があったかなのに下が水だったりして。
博士 そして3つ目が放射。遠赤外線は伝導でも対流でもなく放射で熱を伝える。ひと ことで言えば遠赤外線は空間を通り抜けることのできる「熱を送る光」と思えば いい。
キミ 直接熱が配達されてくるわけよね。それがやっぱ便利なわけ?宅配便は助かるけど。
博士 オヌシまじめに聞いておるか?放射による熱の伝達のよいところは皮下組織や脂 肪に熱が直接届き、温めてくれる。もし伝導で熱が伝えられるとしたら皮膚が温 まらないと皮下まで熱は届かない。君のぜい肉が燃え始める頃には皮膚がヤケド をしてしまうかもしれんじゃろ。
キミ 人の脂肪で勝手に説明しないでよ。
ナオ まあ、まあ、それで?
博士 溶岩は遠赤外線による放射熱によって体を内側から温めてくれる。つまり浸透性 があるのだ。布団を日干しにするとふっくらとするように血管が拡張し血行もよ くなる。そして脂肪が燃え、体がぽかぽかとしてくる。今の君たちのように。
フミ 体温が上がるとどうして良いんですか?もう少し具体的に教えてください。
博士 よかろう。専門的になるからよーく聞くように。熱がでることは高熱が続かない 限り悪いことではない。体が病原菌などと戦っているからこそ熱はでるのだ。さ らに体内の温度が上がると微細血管が拡張し血行がよくなる。すると体全体の代 謝がよくなるのだ。具体的には汗腺から老廃物や有害物、さらには老化の原因と もなる乳酸、遊離脂肪酸、脂肪、皮下脂肪、その他高血圧の大敵ナトリウム、そ して通風を引き起こす尿酸等これらの物質を体外に排泄してくれるのだよ。どう だ、驚いたか!
キミ ちょっと調子づいてきたよ。こうなると止められないんだよね、この人。